タワーマンションは洗濯物が干せないって常識なの?

まず、タワーマンションではない、12、3階ほど高さのあるマンションであれば、洗濯物を「干せない」といいますか、マンションの管理規約内の使用細則で干してはいけない決まりになっているマンションは多いのが現実です。

管理規約とは、多くの人が、共に快適に生活して行くための基本的なルールであり、マンション内の校則みたいなものです。

使用細則はその具体的な、注意事項であり、バルコニーの使い方などもここに書かれています。

学校に例えるならば、きめ細やかな校則を、全校生徒が守っている結果、客観的なその学校の印象が良くなると、学校の評判も上がるようなもので、マンションの管理規約についても、違反者が多く出れば、マンション内のいざこざに留まらずに外部の住民からの苦情が出てくることも考えられます。

その結果、マンション自体の価値が下がってしまうことも考えられます。

高層のマンションの管理規約については、殆どの管理会社が、国土交通省から出されている「マンション標準管理規約」、高層住宅管理協会が作成している高層マンションの管理規約の雛形ともいえる「マンション管理規約」を参考して作成されています。

その標準管理規約で、洗濯物を外に干すことを禁じているので、「干してはいけない」というのは「常識」の範囲では無く、守らなくてはならない、いわばマンション内の法律ということになります。

干せない理由

干してはいけない理由としては、

・景観上の美観を損ねる
・安全上の理由

などが挙げられますが、タワーマンションであれば、これに加え上層階では強風のためたとえ「干しても構わないよ」といわれても、とても干すことができないのが実態です。

アメリカでは外に洗濯物を干すこと自体が非常識

景観上の理由については、アメリカ等ではタワーマンションや共同住宅でなくても、洗濯物を外に干すこと自体が下品とされていて、外に干さないことは常識なのです。

事故の原因とならないための決まり

もうひとつの理由の「安全上」については、洗濯物や、金具などが、落下したときを想定しています。

万が一、地上を歩く人に当たった場合には、高層階であればあるほど大事故に繋がりかねません。

タワーマンションではありませんが、バルコニーでタバコをすっていた人の吸殻が階下のバルコニーに干してあった布団に落ちて大問題になったことがありました。

バルコニーでタバコを吸う人のモラルも問われるべきなのは勿論なのですが、リスクマネジメントとしても想定しておいたほうが良いでしょう。

幸いその時は、布団が汚れてしまっただけで済みましたが、火事になっていてもおかしくない事例でした。

火事となれば、当事者のみの問題ではなく、やはりマンション住民の全てにかかわる問題になります。

起こりうる危険をできるかぎり想定した規約でありますので、住民がそれぞれ自分の問題として遵守していくべきものと思います。

バルコニー、ベランダは共用部分

注意すべきは、バルコニーやテラス、専用庭は、自分の部屋の扉の内側にあるため、自分の所有部分だと思いがちなのですが、実は共用部分であって、専用使用権が与えられているだけなのです。

自分が買ったものだから、自由に使いたいという心理がはたらきがちですが、不思議なもので、共用部分なのだと思うと、自分勝手には出来ないと思いませんか。

タワーマンションで覚悟すべき事項

結論をいえば、「タワーマンションで洗濯物が干せないのは常識」であり、タワーマンションに居住する場合には覚悟すべき事項のうちの一つでしょう。

しかし、強風のために無理に干そうと思っても干せないような高層階に住まう場合は別として、物理的にバルコニーに洗濯物を出せる場合には、工夫次第で外に干すことは可能です。

手すりよりも低い物干しスタンドなどで干す分には、景観も損ねないですし、危険も少ないため、念の為に管理会社に確認してみても、認めてもらえることが多いです。

この場合は、居住室内からの眺望を重視して、バルコニーの手すりまでの壁面が、柵になっているなど、外から洗濯物が透けて見えてしまう時にはやはり景観を損ねてしまうことになりますから、はじめから洗濯物を外に干したいと考えている場合には、バルコニーの壁面がどうなっているかを注意してみると良いかと思います。

一般的に、上層階に行くほど、柵のタイプになり、下層階では外からの視線を防ぐために壁のタイプのバルコニーになっているようです。

関連記事をもっと読む