高層難民にならない為にするタワーマンションの地震対策

高層難民とは、地震でエレベーターが停止した時、復旧するまで上層階に取り残された状態の人々を言います。2007年に防災・危機管理ジャーナリストの渡辺実さんが提唱した言葉です。

低層階の10~20階程度ならば、エレベーターが停まっていても自力で何とかなりそうですが、最上階近くの30~50階に住む人々は、高層難民になる可能性が非常に高いです。

東日本大震災以降も増え続けるタワーマンション、超高層マンションによって、潜在的な高層難民は増え続けるだろうと予測されています。

タワーマンションに住んでいて、実際に地震が起きる前に、自分でできる地震対策をまとめてみました。

一週間分の備蓄を用意する

最新の防災設備を備えているタワーマンションでは、自家発電機があったり、5階ごとに食料や水などを保管する倉庫を設置している所もあります。しかしながら、全部のタワーマンションがそうとは限らないので、自宅でも備蓄を用意する必要があります。

「地震の影響でライフラインが復旧するまで、一週間かかった」と言うケースが多いので、備えは一週間分以上は用意しておきましょう。きちんと備蓄があれば、階段を何度も下りたり上がったりする必要が少なくなります。

最低限欲しい物は、水、食料、カセットコンロの3点。
タワーマンションは防災上の理由からも、ほどんどがオール電化マンションです。
電気が止まれば、お湯も沸かすことも不可能になります。カセットコンロ(と水)があれば湯沸かし、炊飯、煮沸消毒もできます。

その他にも懐中電灯、ラジオ、常備薬、タオル、お金など被災時に役立つものを揃えておくと良いです。普段使わなくなったリュックに、防災用品を入れておくと持ち運びも便利です。

日頃から足腰を鍛えておく

タワーマンション住まいになると、エレベーターの利用が多くなり、階段を使う機会が格段に減ります。しかしながら、震災の時はエレベーターがストップしてしまうので、必然的に階段を使わざるを得くなります。

ある記事には、30代の男性が40階まで階段で上った所、所要時間は約15分と意外と短いものの、疲労感が半端無く「高層階まで行くのはかなり大変」と言う実験結果が載っていました。

最低限、自力で自宅のある階まで階段で上れる体力や足腰が必要です。
日頃から運動をする習慣を付けたり、非常階段や非常口の確認を含めて、階段を利用したりすることで、高層難民化を未然に防ぐことが大切です。

女性や小さな子ども、高齢者がいる家庭がタワーマンションに住む場合は、眺望は劣りますが、なるべく低階層を選んだ方が、災害時に大変な思いをせずに済むと思います。

大型家具は固定する

一般的に「最上階に近いほど、地震の揺れは大きくなる」と言われています。
免震・制震構造で、揺れは最小限に抑えられているのですが、それでも大地震になると、家具などが倒れる可能性が高くなります。

家具転倒防止金具や、家具固定チェーンを使って、大きな揺れでも耐えられるようにします。
賃貸で壁や天井に穴を開けられない時は、突っ張り棒を利用、または下敷きになりそうな大型家具は買わないようにするなど、対策が必要です。

まとめ

免震・制震構造でタワーマンションは地震に強いとは言っても、大地震ならば揺れは大きいですし、地震後の対処は個々人に任されます。何かあった後では遅い訳です。

地震が起きた時、高層難民にならない為には、日頃からの地震対策が肝心です。
タワーマンションに購入や賃貸で住もうと考えている際、災害時のメリット・デメリットを知って、自分がそれなりの地震対策ができるかどうかも、選ぶ時の判断材料になると思います。

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